大学の学部学科を調べていると、何をどう学ぶのか、
よくわからないところってありますよね。
でも、もしかしたらそういう学部学科の中に、
本当に自分のやりたいことがある…のかもしれません。
ということで今日は、英語講師久保田(王子)が大学院で学んでいる、
“言語学”という学問について、久保田に語ってもらうことにしました☆
分かりやすく、対談式で紹介します♪
さくら : 今日は久保田先生が大学院で学んでいる、「言語学」という
学問についていろいろお話を聞かせてください。よろしくお願いします♪
久保田 : こちらこそよろしくお願いします。
「言語」というのはとっても身近で大切なものなのに、「言語学」というのはよく
勘違いをされ、しばしば価値のない奇妙な学問だと思われがちなので
今回は「言語学」に対するみなさんの印象を変えることができれば…と思います。
さくら : 私自身、「言語学」ってなんなのか、実はよくわかりません…(汗)
久保田 : そうですよね。言語学を学ぶ目的は色々あるのですが、日本語を例にすると、
日本語話者の日本語に関する知識を明らかにすることがその1つです。
さくら : 日本語に関する知識…というと?
久保田 : 僕たちは「お米,お皿,お庭」が自然で「ご米,ご皿,ご庭」が変だと
判断できるし、逆に「ご結婚,ご連絡,ご退場」が自然で
「お結婚,お連絡,お退場」が変だと判断できます。
この判断ができるのは,僕たちが日本語の知識をもっているからです。
では,それは具体的にどのような知識でしょうか?ちょっと考えてみてください。
「お~」という美化語になるのは和語の場合,「ご~」という美化語になるのは
漢語の場合という知識ですね。
このような知識がたくさん集まって,僕らは日本語が話せるわけです。
さくら : 普段何気なく使っているから、気にもとめていませんでした・・・。
でも、英語だと例えば「in」だけで「(場所)で」「(場所)に」などいろんな場面で
使うことができるのに、日本語は複雑ですね~…。
久保田 : お!いいところに気がつきましたね~!
そうなんです。日本語では、「に」や「で」を使い分けているんですよね。
では、どう使い分けているのか、分かりますか??
さくら : 「公園に子どもがいる」「公園で子どもが遊ぶ」を例にすると、
「に」は存在(いる)、「で」は行為(遊ぶ)という使い分けじゃないですか??
久保田 : お~なんだか今日は冴えてますね~!
言語学について、興味が湧いてきたんじゃないですか?
でも!そんな単純なことではないんです。次の例はどう説明しますか?
「家に泥棒が入った」。「家」は行為(入る)の場合ではないですか?
それなのに、「で」が使われていることをどう説明しますか?
さくら : ・・・・。
久保田 : では,次の例はどう説明しますか?「家に泥棒が入った」。
「家」は行為(入る)の場所ではないですか?
それなのに「で」が使われていることをどう説明しますか?
この問題も解決したとしても、ここまでの議論を踏まえて次の例の違いを
説明できますか?「武士の家に生まれた vs. 武士の家で生まれた」。
どうですか??
さくら : せ、先生・・・アツくなってきましたね・・・
なんだか頭がぐちゃぐちゃになってきました・・・。
久保田 : すみません(汗)つい飛ばしすぎてしまいました。
この問題は、頭を抱える人ばかりだと思います。すぐには分からないですよね。
でも,僕たちは間違うことなくこれらの表現を使えます。
ということは,使い分けの知識は頭にあるはずなんです。
でも,それが具体的にどんな知識なのか答えられない。
これはとても不思議なことですよね。
この知識を明らかにすることが,言語学の目的の1つなんです。
さくら : 言語って・・・奥が深いんですね~。
解決しなくてなんだかモヤモヤしますが(笑)、言語学っておもしろいですね!
久保田 : そう!おもしろいんです。
英語にしても日本語にしても、言語って本当に奥が深くて楽しいです。
さくら : だって先生この間、「パクる」の語源は?!いつから流行っているの?!
ってすごく気になってましたもんね。(笑)
久保田 : 僕そういうの、すぐ気になっちゃうんです(笑)
あっちなみに「パクる」は、明治時代の若者言葉だそうですよ!
さくら : へえ~!そんなに昔からあった言葉なんですね!びっくり。
久保田 : あ、あと、「マジ」っていう言葉は・・・・
さくら : せ、先生すみません、とまらなくなりそうなので今日はこのへんで・・・(笑)
今日は、普段サラっと流している言葉の不思議について、考えることができました。
ありがとうございました♪
久保田 : こちらこそありがとうございました。
とっても長くなってしまいましたが・・・・
言語についてとっても貪欲で、好奇心旺盛な英語講師久保田との対談でした☆
(※実際に対談したわけではなく、久保田の文章を対談風にしたものです。ご了承ください。笑)